ピアノ、キーボードの各部名称・解説

ピアノ、キーボードの各部名称・解説

グランドピアノ、アップライトピアノ、キーボードの各部名称・解説をさせていただきます。

同じ鍵盤の付いた楽器ですが、音色や機能は大きく異なります。これからピアノの練習を始める方は、どの部分がどういった機能を持つのか、理解を深めながら練習を始めていただければと思います。

  1. 1. グランドピアノの名称
  2. 2. アップライトピアノの名称
  3. 3. キーボードの名称
  4. 4. まとめ

1. グランドピアノの名称

グランドピアノの名称

① 譜面台(ふめんだい)

楽譜を置くための台。必要がない場合は外したり、畳んでおくことができます。

② 鍵盤蓋(けんばんふた)

鍵盤蓋は鍵盤を守るためにつけられている蓋です。演奏しないときは蓋を閉めておきましょう。

蓋を閉めるときは手を挟まないように、開けるときは蓋の上に物が乗っていないか確認しましょう。

③ 鍵盤(けんばん)

演奏する際に触れる部分を鍵盤と呼びます。鍵盤を叩くとピアノの内部にあるハンマーが動いてピアノ線を叩き音が鳴ります。

④ 棚板(たないた)

グランドピアノの鍵盤部分を乗せている板を棚板と呼びます。

⑤ ソフトペダル

ソフトペダルを踏むとハンマーなどの装置が横に移動し、ハンマーが弦を打つ位置がずれます。

ハンマーがずれる事によって発音が弱くなり、小さな音を出すことができます。

シフトペダル、弱音ペダル、ウナコルダペダルとも呼ばれます。

⑥ ソステヌートペダル

ソステヌートペダルは特定の弦だけダンパーが当たらなくなり音を伸ばすことができます。

ダンパーペダルと似ていますが、ダンパーペダルはペダルを踏むと全ての弦にダンパーが当たらなくなり音を伸ばします。

⑦ ダンパーペダル

通常は鍵盤から手を離した時点でダンパーがピアノ線にあたり音を止めますが、ダンパーペダルを踏むことによってダンパーが弦に当たらなくなり、音を伸ばしたまま次の演奏ができるようになります。

長音ペダル、強音ペダル、ラウドペダル、サスティンペダルと呼ばれることもあります。

⑧ 屋根(やね)

屋根を開くことで大きな音量を出したり、繊細なニュアンスを聴き易くする効果があります。

屋根には突き上げ棒を挿すための窪みが付いて、突き上げ棒を使って開き具合を調整することができます。

ピアノソロの場合は大きく開き、伴奏の場合は小さく開らいたり、完全に閉めてしまったりと自由に調整することができます。

※屋根は大変重たいので、お子様や女性の方は1人で開けないようにしましょう。

⑨ 突上棒(つきあげぼう)

屋根の開き具合を調整するための支えになります。屋根の窪みに突き上げ棒を挿して開き具合を調整することができます。

⑩ 側板(がわいた)

グランドピアノの側面の部分。側板と支柱、フレームが一体となり、1本約80kgもの張力がかかっているピアノ線をしっかりと支えています。

⑪ 脚柱(きゃくちゅう)

約250kg〜400kgにもなるグランドピアノを支える脚柱。支えるだけではなく、音を鳴らすことで脚柱も響きます。

2. アップライトピアノの名称

アップライトピアノの名称

① 屋根

屋根を開くことで大きな音量を出したり、繊細なニュアンスを聴き易くする効果があります。

② 上前板(うえまえいた)

グランドピアノでは屋根を開けるとピアノ線やハンマーが見えますが、アップライトピアノは音を鳴らす機構が縦に入っているので、上前板や下前板を外すことでメンテナンス等ができるようになっています。

③ 鍵盤蓋

鍵盤蓋は鍵盤を守るためにつけられている蓋です。演奏しないときは蓋を閉めておきましょう。

蓋を閉めるときは手を挟まないように、開けるときは蓋の上に物が乗っていないか確認しましょう。

④ 譜面台

楽譜を置くための台。必要がない場合は外したり、畳んでおくことができます。

⑤ 拍子木(ひょうしぎ)

ピアノ鍵盤の左右にある細い木製のパーツ。拍子木に似ていることから、「拍子木」と呼ばれています。

⑥ トップサポート

YAMAHA(ヤマハ)などの一部機種にのみ搭載されている機能です。

屋根(前屋根)を少し開けた状態にする仕組みで、発音した音が屋根に当たり演奏者側に音が飛ぶようになります。

⑦ 鍵盤

演奏する際に触れる部分を鍵盤と呼びます。鍵盤を叩くとピアノの内部にあるハンマーが動いてピアノ線を叩き音が鳴ります。

⑧ 下前板(したまえいた)

上前板と同じように下前板を外すことでメンテナンス等をすることができます。

⑨ ダンパーペダル

通常は鍵盤から手を離した時点でダンパーがピアノ線にあたり音を止めますが、ダンパーペダルを踏むことによってダンパーが弦に当たらなくなり、音を伸ばしたまま次の演奏ができるようになります。

長音ペダル、強音ペダル、ラウドペダル、サスティンペダルと呼ばれることもあります。

⑩ マフラーペダル

マフラーペダルを踏む事によって、ハンマーと弦の間に薄いフェルト生地が挟まり、音量を小さくすることができます。

⑪ ソフトペダル

こちらも音量を小さくするペダルですが、マフラーペダルとは異なる方法で音を小さくしています。

ソフトペダルを踏む事によってハンマーが弦に近づき、ハンマーのストロークを小さくする事で音量を小さくしています。

マフラーペダルはフェルトを挟んでいるので、音色が変わってしまいますが、ソフトペダルは音色を変えないで音量を変化させる事ができます。

3. キーボードの名称

こちらではアクロミュージックスクールのレッスンでも使っている「YAMAHA CP-33」の説明をさせていただきます。

キーボードの名称 左側

① ピッチベンドホイール

ピッチベンド効果のアップ/ダウンをコントロールするホイールです。

② モジュレーションホイール

モジュレーション効果をコントロールするホイールです。

③ TRANSPOSE(トランスポーズ)ボタン

鍵盤の位置を変えずに、他の楽器や歌う人の声の高さに合わせて、キー(調)を簡単に変えることができます。

④ MASTER(マスター)ボタン

マスターボタンをオンにすると、マスターキーボードとしての機能に切り替わります。

⑤ MASTER EDIT(マスターエディット)ボタン

マスター機能をオンにしたときの設定ができます。

⑥ DEMO(デモ)ボタン

ボイスごとのデモ曲を聞くことができます。

⑦ ZONE CONTROL(ゾーンコントロール)スライダー

2つのスライダーを操作することで、最大2つのレイヤーパートの音量の調節をします。マスターボタンをオンにすることにより、ゾーンコントロールスライダーの機能が切り替わります。

⑧ MASTER VOLUME(マスターボリューム)ダイヤル

音量を調節するためのダイヤルです。

キーボードの名称 右側

⑨ CLICK(クリック)ボタン

クリック(メトロノーム)機能のオン/オフを切り替えます。

⑩ TEMPO/FUNCTION(テンポ/ファンクション)ボタン

クリックのテンポを調節したり、各種の便利な機能を利用したりします。

⑪ NO/- YES/+(ノー/イエスボタン)

数値を設定したり項目を選んだりできます。テンポやトランスポーズなどの値を設定しているときにボタンを2つ同時に押すと、元の値(初期設定値)に戻すことができます。

⑫ ボイスボタン

グランドピアノをはじめとした28種類のボイスを選ぶことができます。

また、マスターボタンをオンにすると、マスターエディットボタンで設定した内容を各ボイスボタンに記録できます。

⑬ VARIATION/MEMORY(バリエーション/メモリー)ボタン

バリエーションボタンをオンにすることで、選んだボイスを違った表情の音にします。

また、マスターボタンをオンにすると、マスターに関する設定を保存する機能に切り替わります。

⑭ SPLIT(スプリット)ボタン

鍵盤を左右に分けて、別々のボイスを演奏できます。

⑮ BRILLIANCE(ブリリアンス)ボタン

音の明るさを調節できます。

⑯ REVERB/EFFECT(リバーブ/エフェクト)ボタン

音に残響(リバーブ)や、効果(エフェクト)をかけたりすることができます。

⑰ TOUCH(タッチ)ボタン

弾く強さに対する音の強弱の付き方(タッチ感)の調節できます。

⑱ PANEL LOCK(パネルロック)ボタン

パネルロックのオン/オフを切り替えます。オンにするとパネル操作を無効にします。

4. まとめ

今回はグランドピアノ、アップライトピアノ、キーボードの各部名称・解説をさせていただきました。

グランドピアノとアップライトピアノは、ペダルの種類が違ったり、キーボードは1つの楽器で様々な音を出せたりと同じ鍵盤のある楽器でも多くの違いがあります。

それぞれ自身で演奏する楽器の特徴や出来ること、出来ないことを知っておくとやりたいことに近づけると思います。

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