ドラム 楽譜の読み方 その4

ドラム 楽譜の読み方 その4

今回で「ドラム 楽譜の読み方」シリーズは最後になります。最後はテンポと反復記号を紹介させていただきます。

テンポは曲の速さを表し、どの速さで演奏すべきかを教えてくれます。反復記号は楽曲の進行を分かりやすくしたり、余分に楽譜の枚数を増やさないために使われています。

  1. 1. テンポとは
    1. 1 - 1. 数字表記の種類
    2. 1 - 2. 文字表記の種類
  2. 2. 略記法
    1. 2 - 1. リピートマーク
    2. 2 - 2. 括弧
    3. 2 - 3. D.S.
    4. 2 - 4. D.C.
    5. 2 - 5. Coda
  3. 3. まとめ

1. テンポとは

テンポとは、楽曲を演奏する速さのことを指します。

数字によるものと、言葉によって表すものに分かれていて、どのような速さで演奏をすれば良いのかを教えてくれます。

まずは、数字使ってテンポを表しているものから見てみましょう。

1 - 1. 数字表記の種類

BPM(ビーピーエム)

BPM(ビーピーエム)

BPMとはBeats Per Minute(ビート・パー・ミニッツ)の略で、意味は1分間に何拍鳴る速さかを表しています。

画像のようにBPM=60と書いてある場合は、1分間に60回拍を数える速さとなります。1分間に60回だと、時計の秒針と同じ速さで曲を演奏するという意味になります。

M.M(メルツェル・メトロノーム)

M.M(メルツェル・メトロノーム)

メトロノームが発明された時代の開発者の1人Johann Nepomuk Mälzel(ヨハン・ネポムク・メルツェル)の名前をとって使われている表記です。

意味はBPMと同じで、数字の「60」という部分がテンポを表しています。

♩(音符)

♩(音符)

ポピュラーミュージックで、もっとも多く使われているのがこちらの表記です。こちらは1分間に4分音符が60回鳴る速さという意味になります。

4分音符を2分音符や8分音符に変えて表記する場合もあります。

また、数字の後に「ca.(チルカ)」と書いてある場合は、だいたいテンポ60位の速さ。という意味になります。

1 - 2. 文字表記の種類

数字による表記と比べて正確性や客観性は得られませんが、クラシックなどその時代の表現方法だったと思うと同じ曲でも様々なテンポ試してみたくなりますね♪

数が多いので、こちらでは3つだけ紹介させていただきます。

Andante(アンダンテ)

歩くような速さで。

Moderato(モデラート)

中くらいの速さで。

Allegretto(アレグレット)

やや速く。

2. 略記法

略記法とは、楽譜の視認性を良くしたり、余分に楽譜の枚数を増やすのを防ぐために使われる記号のことを指します。

2 - 1. リピートマーク

リピートマーク

リピートマークは、複数の小節を繰り返し演奏したいときに用いられます。

上記の楽譜の場合は、A→B→C→D→C→Dという順番で演奏します。

2 - 2. 括弧(かっこ)

括弧(かっこ)

1回目はCを演奏したいけど、2回目はDを演奏したい。という場合はリピートマークと合わせて括弧を使います。

また、1と書いてある括弧を「1番括弧」、2と書いてある括弧を「2番括弧」と読みます。

上記の楽譜の場合は、A→B→C→B→Dという順番で演奏します。

2 - 3. D.S.(ダル・セーニョ)

D.S.(ダル・セーニョ)

ダル・セーニョは「D.S.(ダル・セーニョ)」と書いてある小節まで演奏したら、「セーニョ」に飛びます。セーニョした後に「Fine」と書いてある場合は、Fineの小節まで演奏して終わりになります。

上記の楽譜の場合は、A→B→C→D→B→Cという順番で演奏します。

2 - 4. D.C.(ダ・カーポ)

D.C.(ダ・カーポ)

ダ・カーポは「D.C.(ダ・カーポ)」と書いてある小節まで演奏したら、曲の先頭まで戻ります。ダル・セーニョと同じように、戻った後はFineの小節まで演奏して終わりになります。

上記の楽譜の場合は、A→B→C→D→A→B→Cという順番で演奏します。

2 - 5. Coda(コーダ)

coda(コーダ)

D.S.やD.C.で繰り返し演奏をしている際に「to coda」が書いてある場合は「coda」へと移動します。

上記の楽譜の場合は、A→B→C→D→A→B→Dという順番で演奏します。

3. まとめ

全4回となりました「ドラム 楽譜の読み方」ですが、いかがだったでしょうか?

こちらでご紹介させていただいた内容を元に、演奏したい楽譜を見ていただければほとんどの内容は分かるようになっていると思います。

皆さんが演奏をもっと楽しんでできるように、これからも記事を更新していきたいと思います。

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