ドラムの各部名称を解説させていただきます。ドラムは非常に多くのパーツから作られているので、意外と知らないことも多いのではないでしょうか?
今回はそれぞれの楽器を細部まで見てみましょう♪
ドラムセットとは、1人の奏者が複数の楽器を演奏できるようにセッティングや奏法を工夫したものです。
主にドラム(太鼓)類とシンバル類に分かれていますが、その他にもタンバリン、ウインドチャイム、パーカッションなど様々な異なる楽器を自由に組み合わせることができるので、非常に自由度の高い楽器です。
1つの楽器を指してドラムセットと呼んでいるのではなく、複数の楽器の集合体をドラムセットと呼んでいます。
裏面にスナッピーと呼ばれる響き線が付いていて、叩くと個性的な音色を出します。「スネア」と略して呼ぶのが一般的です。
2つのタムをセットした場合に口径の小さい方をハイ・タムと呼びます。ドラム類は基本的に口径が小さくなればなるほど音程が高くなります。「タム・タム」や「タム」とも呼びます。
2つのタムをセットした場合に口径の大きい方をロー・タムと呼びます。「タム・タム」や「タム」とも呼びます。
床に置かれたタムなので「フロア・タム」と呼ばれています。近年では床に置かずにスタンドに設置する場合もあります。「フロア」と略して呼ぶのが一般的です。
「ベードラ」や「キック」とも呼びます。ドラムセットの中でも一番大きな太鼓で、足を使って演奏します。
2枚のシンバルを重ね合わせている楽器。足でペダルを操作して2枚のシンバルの開き具合を調整することができます。
クラッシュと呼ばれるだけあり、強く叩いて場面を展開させるためによく利用されます。演奏法によっては繊細な音色を出すこともできます。「サイドシンバル」とも呼ばれます。
ドラムセットの中で一番大きなシンバル。繊細な音から轟音まで幅広い音を出します。「トップシンバル」とも呼ばれます。
太鼓の胴にあたる部分を「シェル」と呼びます。素材はメイプル、スティール、アクリルなど様々な種類があり、シェルに使われる素材によってスネアのキャラクターは大きく変化します。
ドラムセットの中でも特徴的な楽器なので、厚み、深さ、インチなど様々な形状のものがあります。「マテリアル」とも呼びます。
スネアの両面に張られているプラスティック製の打面を「ヘッド」と呼びます。表は「ヘッド」、裏は「スネア・サイド」と呼びます。牛皮を張っていたドラムもあったため、牛の皮をイメージして作られたヘッドもあります。
シェルにヘッドを固定するためのパーツ。「プレスフープ」、「ダイカストフープ」、「フランジフープ」、「ウッドフープ」などの種類があり、材質や重さが異なるため、フープを変えるだけでも音色を変えることができます。
テンションボルトを差し込むパーツ。シェルに対してラグの設置面積が少なければ少ないほどオープンなサウンドが得られるため、近年では極力設置面積の小さい設計のものが増えています。
ラグに差し込むボルト。「チューニングボルト」とも呼ばれます。テンションボルトを回すことでヘッドの張力を変え、音程を変化させることができます。スネアによってテンションボルトの数は異なり、数が多いほどより繊細に、数が少ないほど大味なチューニングになる傾向があります。
「ベント・ホール」、「空気穴」とも呼ばれ、シェルやヘッドの響きを逃す役割があります。バス・ドラムやタムにも空いていて、音の抜けを良くします。複数のサウンドホールが空いているスネアもあり、数が増えるとより抜けのいい音になる傾向があります。
スナッピーをスネア・サイドに接地させたり、解除したりすることができるレバーを「ストレイナー」と呼びます。回転するツマミが付いている場合は、スナッピーの張り具合も調整できます。
裏に張るヘッドは「スネア・サイド」と呼びます。スネア・サイドも様々な種類があり、スネアの音色に大きく影響します。
スネア・サイドに接地している響き線を「スナッピー」と呼びます。こちらも様々な種類や素材、響き線の本数の違い等があり、スネアに独特の響きを与えます。
中央の膨らんだ部分を「カップ」と呼び、カーンと高い音が鳴ります。曲やビートの強調したい部分で使われることがあります。
カップとエッジの間にある部分を「ボウ」と呼びます。ハイハット・シンバルやライド・シンバルでビートを刻む場合はボウを叩く事が多いです。面積が広いのでカップ付近を叩くと粒だちが良く、エッジ付近を叩くと音像がぼやけます。
シンバルの外周の部分を「エッジ」と呼びます。クラッシュ・シンバルでは主にエッジを叩き、ジャーンという大きな音を出します。
アクロミュージックスクールのレッスンでは、主に上記の写真のようなドラムセットを使っています。
ドラムセットは自由に組み合わせる事ができるので、自分に合ったスタイルやカッコイイと思うセッティングを見つけることでドラムをより一層楽しむことができます♪
◆ スネア・ドラム ×1
◆ ハイ・タム ×1
◆ ロー・タム ×1
◆ フロア・タム ×1
◆ バス・ドラム ×1
◆ ハイハット・シンバル ×1
◆ クラッシュ・シンバル ×2
◆ ライド・シンバル ×1
点数の少ないドラムセットは、周りの太鼓やシンバルとの共鳴が少なくなるのでスッキリとした音色になります。
点数が多い場合は、共鳴が大きくなるので音がごちゃっとしやすいのですが、上手くチューニングをしてあげるとドラムの音に包まれるような感覚になれます。
いろんな音色を出したい方にはオススメです。
まずは、楽譜が読めるようになるために「ドラムセットの各部名称」、「ドラム類」、「シンバル類」を覚えることをオススメします。
楽譜の位置や音色を確認できたら、自分が叩きやすいと思うセッティングにしてみましょう。ドラムは歴史が浅く、1900年頃に現在のセッティングになったと言われています。
昔はハイハット・シンバルは叩かずに踏んで鳴らすものだったり、まだまだ現在のセッティングが完成系とは限りません。
ドラムの知識が増えていくと、様々な場面で音色をコントロールできたり、対処法を見つけることができます。
少しづつでも覚えて演奏に活かしてみましょう♪
アクロミュージックスクールでは無料体験レッスンを行なっています。レッスン内容は自由に決められるので、今回の記事にある内容以外にも知りたいことをレッスンの際に質問することができます。