ベースの各部名称を解説させていただきます。楽器の特性を理解することで、より良い演奏のヒントが見つかることもあります。すでに知っていることも多いかもしれませんが、ぜひこの機会に見直してみましょう。
ベースは大きく分けてヘッド、ネック、ボディの3つの部位から構成されていて、それぞれに役割や機能があります。また、形状、材質、塗装の仕上げ方によって音のキャラクターが変化します。
弦の片側を巻き付けている金属パーツ。ペグを回して弦の張り具合を調整することで、音程を変えることができます。ペグの配置は弦の本数やヘッドの形状により様々なものがあります。
1、2弦のビリつきを抑えたり、ナットから弦が外れることを防ぐために「ストリングガイド」が付けられています。また、弦の張力を高くする効果もあります。
ネック内部にある棒状の金属製パーツ。湿気などによって反ってしまったネックを調整することができます。初心者の方が調整するのはやや難しいので、分からない場合はリペアショップや楽器屋さんに相談してみましょう。
弦と弦の間隔を固定して、弦を支える支柱のような役割をします。素材は牛骨やカーボンなど様々な種類があります。
開放弦の音は「ナット」が支点となるので、ナットの素材によって音のキャラクターが変化します。
ネック表面の指で弦を押し当てる部分を「フィンガーボード」または「指板(しばん)」と呼びます。形状、材質、塗装の仕上げ方によって音色が変化します。
指板上の位置を分かりやすくするためのマーク。3、5、7、9、12などのフレットにマークが付いていて、数を数えなくても12フレットならポジションマークが2つあるところ!と一目で分かるように作られています。
演奏者目線でも確認できるようフィンガーボードの横に「サイドポジションマーク(上画像②−1)」が付けられています。
音程を決めるために指板に打ち付けられている金属パーツ。様々な素材、形状、太さ、高さがあり、演奏性やサウンドにも影響します。
上画像の下(細い弦)から1弦、2弦、3弦、4弦と呼びます。様々な形状や素材があり、演奏性やサウンドが変化します。
ベースを肩にかけるためのストラップを固定するパーツ。ブリッジ側にあるピンを「エンドピン」と呼びます。
弦の片側を巻き付けている金属パーツ。弦高(げんこう)調整やオクターブ調整を行えます。
ベース用のマイクのようなもので、弦の振動を拾って電気信号に変換する装置です。ピックアップで変換した電気信号は、ボリュームやトーンを通ってシールド(ベースとアンプを繋ぐケーブル)を伝い、アンプから音を出します。
ネック側のピックアップを「フロントピックアップ」、ブリッジ側のピックアップを「リアピックアップ」と呼びます。
ボディと並んでベースサウンドに大きく影響を与えるパーツです。載せ換えることもできるので、気軽に音色を変えることができます。
ベースを肩にかけるためのストラップを固定するパーツ。ネック側にあるピンを「ストラップピン」と呼びます。
ピッキングなどでボディに傷が付かないようにするためのパーツ。形状は様々で、ピックガードが付いていないモデルもあります。
ベースの音量を変える調整用ツマミが「ボリューム」です。上画像のようにボリュームのツマミが2つある場合は、フロントとリアのピックアップ毎に音量を調整することができます。
ベースの音色を変える調整用ツマミが「トーン」です。上画像のように1つのツマミで調整するものや、2つ3つと独立したツマミが付いている機種もあります。
ピックアップから送られてくる信号を出力するためのジャックです。ここにシールドを挿してアンプに繋げます。
改めて見ると数多くの部位、パーツからベースができているのがよく分かりますね。1つ1つのパーツに意味があり、楽器メーカーや機種によってベースの特性は違います。
全てを覚える必要はありませんが、出したい音を出したり、演奏しやすく調整できたりベースのことを良く知ることで、得られることは沢山あります。まずはお持ちのベースの特徴を調べてみましょう。
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